ハートのいいねはなんなんだ

 すみません流行にのりました。たんたんと星をつけるTwitterのふぁぼ仕様が朝起きたらやたらとエモーショナルなハートのアニメになってたので、僕も反応してみようと馳せ参じた次第です。僕的にはちょっと気持ち悪いですね!Twitterにはオッチャンもたくさんいるんですよ!

  早速Twitterではハートの使い方に関する大喜利が始まっていますが、この記事ではLikeのルーツを辿った上でハートへの所感を述べたいと思います。内容的には誰でも思いつくものなので温かい目で読んでください(ハート

 

 ハートはいいねを表すシステムのようです。いいねで有名Facebook発祥地アメリカでは、代わりに「Like」が使われてます。この英語を習い始めてすぐに覚えることのなるLikeですが、教科書通り簡単にスキ!と訳してよいものなのでしょうか。

 

【語源エッセイ 2】 like、lie、lay、logの語源: 英語語源検定 by 織田哲司

 このページによると、Likeの語源は古英語のLicianで、「体」を表すLicから派生した語のようです。身体をもって「似ている」、また転じて「好き」と表現するありかたには認知的な示唆に富むものですが、今回この意味を汲んだ上でSNSにおけるいいねの意味を考えてみると、同調という意味が適当ではないでしょうか。

 

 しかし当然、同調だけでは説明し難いふぁぼの使い方が考えられます。晒しあげたいツイートや既読の印を押すように星をつけていた人もいるでしょう。ここで積極的に意識したいのはふぁぼの身体性です。文章と違って指先を器用に操る必要のないふぁぼボタンは素直に気持ちをぶつけられるので、手を伸ばしやすい道具として使う人もいるのが現状です。

 

 そこでふぁぼの星をカワイイハートにするとどうなるかということを考えると、情の薄い道具としてのふぁぼにおいても同調の意味がブーストされ、渋いこと言って星を集めていたおっちゃん達が代わりにハートを貰うようになって、急にきゃぴきゃぴして冷めたことを言わなくなる事態が考えられます。

 

 これは気を遣わない場所としてTwitterを住み処にしていた人達にとっては都合の悪いことですね。権威ある方々の俗な部分が見られるTwitterが大好きな僕としては、早く元の星に戻して欲しいです。