ナツメグを摂ってハッピーに

 身体、時間的かつ複雑なリアリティーに別れを告げたくなることはありませんか?

そんなときに僕が摂取したナツメグという不思議な香辛料の体験を紹介したいと思います。(この記事も摂りながら書いています)

 

 ナツメグは一般家庭においてハンバーグ、カレー料理等に使われることのある、サンショウに良く似た香りの香辛料です。特別珍しくも無く、大きめのスーパーに行けば必ず置いてあるようなこれは、僅かな匙加減によって毒にも薬にもなり得る魅力的な植物でもあります。

 

 僕がナツメグに興味を持ったきっかけは、現実を離れて幻覚をみるべくナツメグを大量摂取する、といった主旨の記事を何件か読んだことです。以下に特に強烈なインパクトを受けた記事のリンクを置いておきます。(注意:ナツメグは過剰摂取すると死に至ります)

gekiura00.blog17.fc2.com

 

 彼に倣ってナツメグを4gばかりミルクティーと一緒に飲んだことがあるのですが、やはり幻覚をみるようなことはなく、強い酩酊感に襲われました。思考を働かせることが難しくなり、生活の問題に手を加えることはできなくなってしまう一方で、それについて深く考えることもできなくなってしまったため、がんじがらめの思考から解放されて少しラクになりました。

 加えて僕の場合は少しばかりの多幸感が得られました。当時好きだったマリオカートの実況動画を、頭が鈍くなっているせいか一つ一つの動きやリアクションをとても新鮮なものとして感じられました。

 

 多幸感は30分ほどで終わり、酩酊感はその後2日に渡って続いたためとても常用しようとは思えなかったのですが、使用時に訪れた些事に囚われないのどかな心の平穏を省みると、普段から生活力を上げてあの心境に至る余裕が得られれば良いなと思えます。